この記事は2025年社労士試験に独学10ヵ月で挑戦して、択一40点(合格基準に2点不足)、選択は総合点をクリアするも1科目(厚生年金)基準点割れで不合格となった私の勉強記録です。
こちらが成績通知書です。

記事の目的は来年度の本試験に向けて自分のための振り返りですが、同じ独学で勉強される方にとって何かの参考になればと思います。
前提条件
まず、社労士試験の受験にあたっての前提となったことを整理しておきます。
勉強のキッカケ
社会人になってからのほとんどを、企業の人事部でキャリアを積んできました。
社労士を取ろうと思ったキッカケは、「人事キャリアにおける差別化」です。
40歳になり、前職の会社が50歳以上の社員を対象に早期退職勧奨を始めたりと、このままの成り行きでキャリアを積んでいくことに不安を覚えたことが大きなキッカケです。
社会人になって最初はSEをやっていたので、「ITに強い人事」ということで評価されてきて、情報処理試験(基本情報、応用情報、高度試験)は持っている強みを感じてきたので、人事系資格の最高峰を取得することで、ITと人事の両面で、経験に加えて資格を備えておこうと思いました。
独学にした理由
まず学習を始めるに当たって、予備校を使うかで迷いました。
- 簿記やファイナンシャルプランナー、情報処理試験などはすべて独学で取得してきたこと
- 社労士の講座は高額で、本当に受験まで辿り着けるか不安だったこと
以上の点から、1年目は独学でチャレンジして、ダメだったならその時はもう一度考えよう!と考えて、独学にしました。
勉強時間
メーカーの人事部で管理職として仕事をしていて、そこそこ忙しいのと、未就学児2人を育てながらなので、平日の学習時間は多くて3時間、平均して2時間くらいしか取れませんでした。
土日も育児優先で、こどもが寝静まった後の22時からが、机に向かえる学習時間でした。
約10ヵ月の総学習時間は700時間程度です。
使ったテキスト・問題集・アプリ

社労士試験に独学で挑むにあたり、使用したテキスト・問題集などは下記のとおりです。
- ユーキャンの社労士 はじめてレッスン
- ユーキャンの社労士 速習レッスン
- ユーキャンの社労士 過去&予想問題集
- 大原 択一式トレ問 ※アプリ
- 過去問ランド(7年分) ※WEBサイト
- 秒トレ ※アプリ
- 大原 選択式トレーニング問題集 ※安衛・労一・社一のみ
- 社労士V イラストでわかる労働判例100
- 社労士V ※白書・統計対策号、改正対策号のみ
- LEC市販模試
- LEC公開模試3回・ファイナル模試
これに加えて、自作の横断整理サブノートを中心に学習を進めました。
(それぞれの教材のリンクは、順次紹介していきます)
こう見ると、かなりのボリュームになっています。
が、振り返ってみても、削れるテキストや問題集はほぼないので、独学者1年目の人にとっては、「最低でも、これくらいはやらないと本試験で勝負はできない。」ということが伝わればよいかなと思います。
学習の記録
社労士の勉強を開始したのは、10月中旬に翌年度の社労士試験のテキスト・問題集が発売され始めてからスタートしました。
時系列で学習したことを整理していきます。
10月
まず最初に、社労士試験の全体像を掴むために、ユーキャンのはじめてレッスンを2週間かけて通読しました。
正直、1回読むだけでは、細かいところはまったく頭に入らず、「そんな仕組みになっているんだなぁ…人事の仕事を長くしているけど、知らないことがたくさんあるなぁ…」と(恥ずかしながら)思った次第です。
ただ、社労士を受けようか悩んでいる人なら、高いお金を予備校に払う前に、「ユーキャンのはじめてレッスン」を読んでみることを強くオススメします。
この本を読んでみて、「社労士試験にチャレンジするのは無謀(今の自分には無理)だ。」と思えたなら、それはこの本を買った価値があるということだと思います。
社労士試験は時間と労力をとてつもなく消費することになるので、「本当に社労士試験にチャレンジするのか?」の初期判断が2,000円ちょっとの本でできるのは、意思決定の費用としては、とても安いと思います。(社労士試験に本気で挑むとなると、お金も時間も相当に使うことになります)
私の場合、この段階で、どのような試験なのかを確認したかったので、10月末に2024年度の本試験問題を解いてみました。正直、分からなさすぎて、半分くらいの時間で解き終わってしまいました。
(試験問題は過去問ランドからダウンロードしました)
その結果がこちら。(基準点割れは赤字)
■選択式:40点満点中17点(42.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 国年 | 厚年 | 計 |
| 1 | 3 | 1 | 3 | 2 | 3 | 0 | 4 | 17 |
■択一式:70点満点中25点(35.7%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 5 | 1 | 4 | 6 | 3 | 2 | 25 |
合格の目安は選択で26点、択一で45点ですから、総合点がそもそも大きく足りないですし、何より、基準点割れのオンパレードです。
「ここから、合格基準点(選択式が各科目3点以上、択一式で45点)に持っていくのは、並々ならぬ学習量が必要なんだな。」というのを肌感覚として掴めたのは、非常に良かったと思っています。
あと、択一式で雇用保険と年金科目(国年・厚年)が全く取れないことに衝撃を受けました。一刻も早く、年金科目の完成度を上げることが重要だと感じました。
「とにかく雇用保険と年金(国年・厚年)を仕上げていかないと、勝負の土俵に上がれないな。ただ、頑張れば、合格できるかも。」と感じたので、独学での社労士試験チャレンジを決意しました。
おそらく、学習を始めて1か月弱で過去問を1セット解く人は少ないとは思うのですが、このタイミングで社労士試験の過酷さ、合格基準を満たすことの大変さを実感できたのは非常に有益だったと思います。
個人的には、試験勉強を本格的に始める前(予備校に課金する前)に、「ユーキャンのはじめてレッスン」を一読して、前年度の本試験問題を通しで解くことを強くオススメします。
実際に本試験を解いてみた感触から、撤退することも大いにアリだと思います。社労士試験は過酷なので、生半可な気持ちで学習をスタートしても、お金と時間の無駄になるだけです。
11月~1月
続いて、ユーキャンのテキストと問題集をひたすら読んでは、問題を解いていきました。
ユーキャンのテキスト・問題集を選んだのは下記3つの理由からです。
- 分厚すぎないこと(独学で読み切れる量であること)
- フルカラーではないこと(フルカラーは目がチカチカする…)
- テキストに対応している問題集があること
以前、ファイナンシャルプランナーの資格を取得した時にも、ユーキャンのテキストを使っており、合格レベルに必要な情報がコンパクトにまとまっていたことも、ユーキャンを選んだ理由です。
今振り返っても、初学者が学習の中心に据えるテキストとしては、ユーキャンはとても良いと思います。もっと情報量の多いテキストは他にもあるのですが、初学者にとっては、そこまで追い求めずに、合格最低点を取りにいくのが現実的だと思います。
基本的には、「各科目ごとを一気に読み→問題集を解きつつ、テキストの該当箇所を読み直す」という作業を繰り返しました。
科目毎にひたすら上記の作業を繰り返していく日々で、11月~1月の3ヵ月間で、テキスト⇆問題集を3回転しました。
多くの社労士予備校は、5月までに全範囲を1周するカリキュラムになっていますが、それだと間に合わないと思いましたし、実際にそうだと思います。
特に、ほとんどの予備校は年金科目を年明け2月からスタートするカリキュラムになっていますが、それでは絶対に遅いと思います。年金科目はボリュームが多く、何回転もしないと覚えられないので、2月から学習を開始するようでは、本試験に間に合わないです。
「いかに早期に全範囲を1回転させ、2週目に入れるか。」が、社労士試験の初学者の学習のポイントだと思います。
その意味では、予備校に通うよりも、独学で早期に1回転して回転数を上げる方が、仕上がりが早くなると思います。
ただ、3回転目となると新鮮味も無いし、かといって理解できている感じもしないし、問題集もまだまだ間違えるし…と非常にシンドイ時期でした。
この時期が受験勉強期間の中でいちばん精神的に厳しい時期でしたが、理解できる日がいずれ来るとハズ、と自分を言い聞かせながら学習していました。
2月~4月
ユーキャンのテキスト⇆問題集を3回転できたので、2月頭に、初めての模試を自宅で受験してみました。
模試と言っても、「ユーキャンの社労士 過去&予想問題集」の巻末に付いている模試です。
その結果がこちら。
■選択式:40点満点中27点(67.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 2 | 5 | 3 | 1 | 3 | 5 | 4 | 27 |
■択一式:70点満点中38点(54.3%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 6 | 6 | 7 | 3 | 6 | 6 | 38 |
「あれ、以外と点を取れてるじゃん!」と思いました。基準点割れは選択は社一、択一は健保だけでしたし、総合点も(この時期にしては)取れていると思いました。
が、はっきり言って、ユーキャン市販問題集の巻末の模試は、本試験とは比べ物にならない程に易しいです。(当時は分かっていませんでしたが…)
なので、このユーキャン市販問題集の模試を試験直前に受験するようでは、まったく間に合わなくなるので、お気を付けください。
初学者の人であれば、この模試を早い段階で受けておく意味は大いにありますが、受験経験者は受ける必要はまったく無いと思います。
2月の中旬から、「このままユーキャンのテキスト・問題集だけでは、本試験で戦えない。問題演習を増やす必要があるな。」と思い、ここから、下記の問題集を追加しました。
過去問ランド
社労士試験は、過去問で出題された論点が繰り返し出題されるということで、過去問ランドを利用し始めました。
あまりに昔の問題を解いても意味がないと考え、過去7年分を解くことにしました。
過去何年分の過去問を解くか?は自分が使える時間によって調整するところだと思いますが、最低でも5年、最大でも10年だと思います。
(10年以上前になると、法改正もあり、あまり意味ないと思います)
過去問ランドは「画面がスマホ対応されていない」というのが最大のデメリットではありますが、それを補って余りあるメリットがあると思います。
択一の一問一答形式の問題集は数多く出版されていますが、過去問をやり込むうえで、過去問ランドを上回るコンテンツはないと思います。
これが無料というのが、意味不明なんですよね…有料化して、スマホ対応してくれたらと思います。
今振り返っても、ユーキャンの問題集に加えて、過去問ランドを学習の当初から活用できていれば、結果は違っていたかもしれないと思っています。
大原 択一式トレ問
大原の書籍の択一式トレーニング問題集のアプリ版です。
必ず押さえなければならない論点が網羅されていて、アプリのユーザビリティも極めて高いです。
移動時間にはこのアプリを使って学習しようと思いましたが、しっかりと考えなければ解けない問題も多く、結果として、座学時間に解くことが多かったです。
秒トレ
隙間時間の有効活用のために、ネットで話題の秒トレを活用することにしました。
安いですし、隙間時間の有効活用にはピッタリで、すべての社労士受験生が活用すべきだな、と思います。
1日50問を目安に解いていました。
5月
2月~4月の3ヵ月間で、過去問ランドと択一式トレ問を2回転以上できたので、GWにLEC市販模試の1回目を受験してみました。
LEC市販模試は2,000円で2回の模試が受けられるのでコスパがよいのと、極端に難しい問題は少な目なのが、初学者にとって良いと思います。
2回セットのうち、1回目の模試の結果がこちら。
■選択式:40点満点中21点(52.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 3 | 2 | 3 | 2 | 2 | 1 | 5 | 3 | 21 |
■択一式:70点満点中40点(57.1%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 8 | 5 | 5 | 7 | 5 | 6 | 5 | 41 |
選択の基準点割れが多く、択一の年金科目の点が伸びないことに焦りを感じ始めます。ただ、それでも択一で40点を超えていたので、「このまま点を伸ばせば、択一で45点に乗せることは、不可能ではないかもしれない…!」とテンションが上がりました。
基本的には、過去問ランドと択一式トレ問を繰り返し、苦手な論点を潰す、という作業を繰り返していきました。
意識していたのは、「できる限り毎日、年金科目に触れる」ということです。
労働科目や健康保険は、厚労省の通達などが山のようにあってなかなか得点が安定しないと言われている一方、年金科目はやればやるほどに安定して点が取れるようになる、と言われているからです。
(Xで大原の金沢先生が言っていました)
5月下旬にはLECの公開模試(1回目)を水道橋本校で受験しました。LECは他校に比べて模試の開催時期が早く、奇問が少ないということで、学習の進捗状況を図るうえでも最適だと思いました。
その結果がこちら。
■選択式:40点満点中30点(75.0%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 3 | 4 | 5 | 3 | 3 | 2 | 5 | 5 | 30 |
■択一式:70点満点中43点(61.4%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 5 | 5 | 5 | 8 | 6 | 8 | 6 | 43 |
選択の健保で基準点割れとなるも、択一式で43点とB判定でした。
この時点では、「思ったより取れてる!あと3ヵ月あるから、選択式対策、判例対策、白書統計対策をしっかりすれば、合格するかもしれない。」と思い始めました。
6月
ここから、過去問ランドと選択式トレ問に加えて、選択式対策、判例対策、白書統計対策に取り組み始めました。
やることが増えてきましたが、LEC公開模試(1回目)の結果が思ったより良かったので、ここは頑張りどころだと自分を奮い立たせました。
ここで、追加で下記の教材を購入しました。
まず、判例対策として社労士Vの労働判例100です。
これは、1周目は1日あたり5判例を読み、20日で読了。その後、3周読みました。これで、判例対策としては十分やったと手ごたえを感じることができました。
続いて、選択式対策として、大原の選択式トレーニング問題集です。
社労士24の金沢先生がTwitterで「基本は択一式対策で選択式もカバーできるが、安衛・労一・社一の3科目だけは、選択式対策をしておくべき。」というようなことをおっしゃっていたので、この3科目だけ購入しました。
これも3周回しました。
最後に、社労士V6月号の白書・統計対策号を購入しました。白書・統計対策をどこまでやるか?というのはなかなか悩ましいですが、浅く広くやることが重要だとTwitterで社労士24の金沢先生が言っていたので、この本だけに絞ることにしました。
最終的には社労士V6月号の白書・統計対策号を5回読み込みました。
このタイミングで、LEC市販模試(2回目)を受験しました。
■選択式:40点満点中26点(65.0%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 3 | 5 | 4 | 2 | 3 | 3 | 4 | 2 | 26 |
■択一式:70点満点中42点(60.0%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 6 | 7 | 5 | 6 | 5 | 7 | 6 | 42 |
選択、択一共に合格ラインまであと一歩のところまで来ているのですが、その一歩が乗り越えられず、思い悩むことになりました。
結論としては、過去問ランド、択一式トレ問、秒トレを繰り返しつつ、選択式対策、判例対策、白書統計対策を強化して、試験当日に合格最低点を超えることを目標にして学習を進めました。
6月下旬にLECの公開模試(2回目)を受験しました。いつも通り、LEC水道橋本校で受験しました。
■選択式:40点満点中29点(72.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 5 | 4 | 3 | 2 | 4 | 3 | 4 | 29 |
■択一式:70点満点中40点(57.1%)でした。
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 5 | 6 | 5 | 6 | 6 | 6 | 6 | 40 |
社一で基準点割れ、択一式は第1回よりも3点も落としてしまい、非常に落ち込みました。残り2か月でどこまで得点力を伸ばせるのか、
7月
クレアールのヤマ当て模試
■選択式:40点満点中27点(42.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 3 | 4 | 5 | 2 | 5 | 3 | 1 | 4 | 27 |
■択一式:70点満点中40点(35.7%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 6 | 7 | 4 | 9 | 6 | 8 | 5 | 45 |
続いて、7月下旬にLECの公開模試(3回目)を受験しました。
■選択式:40点満点中29点(72.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 5 | 4 | 4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 4 | 32 |
■択一式:70点満点中37点(52.9%)でした。
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 6 | 4 | 5 | 2 | 7 | 6 | 7 | 37 |
8月
続いて、8月頭にLECのファイナル模試を受験しました。
■選択式:40点満点中33点(82.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 4 | 3 | 5 | 5 | 4 | 3 | 5 | 33 |
■択一式:70点満点中41点(58.6%)でした。
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 7 | 6 | 4 | 8 | 8 | 5 | 3 | 41 |
本試験の結果

いよいよ本試験です。試験会場は東京の武蔵大学です。
仕事や育児との両立の中、ここまで辿り着いたこと自体に感謝しつつ、本試験に臨みました。試験を受けている最中のことは、いつか別の記事でまとめたいと思います。
自己採点の結果がこちらです。(赤字は基準点割れ)
■選択式:40点満点27点(67.5%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 労一 | 社一 | 健保 | 厚年 | 国年 | 計 |
| 4 | 2 | 5 | 3 | 2 | 5 | 2 | 4 | 27 |
■択一式:70点満点で40点(35.7%)
| 労基 | 労災 | 雇用 | 一般 | 健保 | 国年 | 厚年 | 計 |
| 6 | 8 | 3 | 6 | 4 | 7 | 6 | 40 |
選択式の厚年で基準点割れ、択一は合計点が2点足らず、不合格でした。(択一の合格基準は42点)
選択の厚年は、絶対に正確に覚えておかなければならなかった数字を覚えていなかったことが、基準点割れの決定的な要因です。
択一式は、厚年・国年で点数を伸ばせなかったことが敗因だと思います。年金科目で15点は取らないと基準点には到達しない、ということを痛感しました。
仕事や家庭との両立の中で、ベストは尽くしましたが、あと一歩届かず、とても悔しいです。
総学習時間が700時間程度しか確保できなかったことも一発合格を逃した要因かなとは思いますが、環境のせいにしてはダメですね。
来年に向けて
残念ながら不合格となりましたが、独学で、かつ、仕事と育児を両立しながらの学習時間が限られた中で、あと一歩のところまで来れたので、良かった点と来年に向けた改善点を整理しておきたいと思います。
良かったところ
- 独学でも、やり方次第で勝負の土俵に上がることができることは分かった
- とにかくすべての範囲のテキスト読み・問題演習を1回転はいかに速く終わらせて、何回転もする、というのが重要。
- 判例対策が計画的にできた
- 統計対策もできていた
- 選択式は運の要素をできる限り排除しつつ、社一・労一は運の要素も大きい。
- 横断整理サブノートはすごい効果があった
悪かったところ(来年に向けての改善点)
- 択一の雇用の基準点割れは、落ち着いて解けば5点は取れた。これだけでもプラス2点。
- 数字を覚え切れていなかった。記憶の精度、解像度。
- 基本的な問題(絶対に落としてはならない問題)を落としていた
- 過去問ランドや択一式トレ問をひたすら解くのでは、限界がある。大事なのは解く回数ではない。苦手な問題をテキストに書き込みつつ、テキストをしっかり読み込んで理解、暗記することが重要。
- 年金を最後まで得意科目にできなかった
- 択一式⇆選択式で出題されることがある。過去問の択一式は、選択式で出題されるかも、という気持ちで読むこと。
- 厚年・国年も落ち着いて、知っている知識を組み合わせれば8点は取れた
- 雇用保険の択一式で基準点割れ
- 健保は4点とギリギリだったが、見直してみてもかなり難しい…5点くらいかなぁ…
- 日々の勉強で問題を解くことだけに集中しすぎてしまった
- テキスト読みが必要だったかなと
- 模試を7回も受けたのに、戦略をきちんと立てられなかった
- 特例納付保険料とか弱い論点が散見された
- 健保の「患者申出療養」とか、基本的な用語を押さえられていなかった
- 問題を回転させすぎて、答えを覚えてしまっていた。意味がない…
- 選択式では国語力も大事。しっかりヒントを読み取ろう。
- 択一の過去問を選択式で出題されるかも、というつもりで解く。
- 社一の選択で分からない問題で、知っている用語から選ばない。知っている用語で当てはまらないんだから。
- 社一の総則をしっかり読む習慣を付ける
- 模試はクレアールは不要かな。。
- 来年に受ける模試は、大原2回とTAC2回、LEC4回かなぁ…
来年に向けて
非常に悔しい結果となりましたが、2年目で合格できるように再チャレンジしたいと思います。
予備校は使わずとも勝負できることがわかりましたので、2年目も独学でいこうと思います。
その経緯と結果については、別記事でまとめたいと思いますので、ぜひ温かく見守ってください。

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